世界保健機関(WHO)によると、成人の4人に1人にあたるおよそ14億人が運動不足です。
運動不足は肥満、高脂血症、高血圧症といった生活習慣病を引き起こすと言われていますね。メンタルヘルスにも影響します。
しかし、長時間労働や交通機関の発達した現代社会において運動する機会はあまりありません。意識的に体を動かす、トレーニングをするということが必要になってきます。
運動不足解消のために、何かスポーツを始める、ウォーキングやジョギングをするなどもありますが、例えばエレベーターを使わずに階段を使う、ひと駅手前で降りて歩くといった方法もありますね。
また、自宅で手軽に運動不足を解消したいと思う方の中には、フィットネス器具の購入を検討されている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、家庭用のフィットネス器具の購入について、購入前に考えておきたいことをまとめました。
フィットネス器具を購入した体験談
これは、私が実際に体験した出来事です。
私の仕事はデスクワークが多く、通勤を含めて移動はほぼ車です。運動する習慣もないため、慢性的な運動不足と言っていいでしょう。
それは数値や体感にも表れてしまってまして、
- LDLコレステロール高め
- 腹囲のサイズアップ
- ちょっと動くと疲れる
と、こんな感じになってたんですね。
ある日、70代の人と山道を登ることがあったのですが、その人はスイスイ登っていくのに対し、私は数百メートルで疲れてハァハァと息が上がりスピードダウン。みるみる差が開いていくわけです。
これには大変ショックを受けました。
うぬぼれていた。70代なんかに私の足腰が負けるはずがないと。
と、こんなことがあって、私もようやく運動をする決意をしたのです。
運動不足解消の必要性は身に染みてわかった、しかし運動する時間がない(と思い込んでいる)。そしてやはり億劫だ。できれば手軽に気軽に運動不足を解消できる手段はないか…。
そう考えたとき、閃いたのです。
自宅にフィットネス器具があれば、好きな時に運動できるんじゃね?
と。
早速、私は某スポーツ店に行き、あるフィットネス器具を買うことにしました。
それが…
ビジョンクエスト(VISION QUEST) フィットネス トレーニングステッパー!!
お値段、約8,000円。
足踏みをする要領でステッパーを踏み込めば、適度な負荷で足腰を鍛えることができる優れものです。
負荷を調整して使ってみると、程よい踏み心地。しかし5分も踏んでいると、呼吸も早くなり、足に効いている感覚が出てきます。
カウンターもついており、成果が目に見えてわかります。
踏み込むたびに「コッ、コッ、コッ…」と多少の音と振動がありますが、使用感としては悪くありません。
何より、わざわざ外に出なくていいし自宅でテレビを見ながら気軽にできるのがいい!
あれはいいものだ!
そう思っていた時期が、私にもありました。
あれから約1年…。
ステッパーは部屋の隅に追いやられ、ホコリをかぶっています。
なんなら「邪魔」とさえ思っています。
そうです。続かなかったのです。
いくら「気軽に」とはいえ、やはり習慣がないことは長続きしません。最初こそ喜んで続けていましたが、次第にやらなくなっていきました。
一体、何が起こったのでしょうか。
フィットネス器具導入のメリット・デメリット
フィットネス器具を自宅に導入するというのはある種の憧れのように感じられますが、購入する前にメリットとデメリットをおさえておいた方がよいです。
導入のメリット
フィットネス器具を自宅に導入する最大のメリットは、やはり「自宅で気軽にトレーニングできる」という点ではないでしょうか。
自宅にフィットネス器具があれば、好きな時に、好きなだけトレーニングが可能です。
「テレビを見ながら」「家事の合間に」「ちょっとした空き時間に」など、かなり柔軟にトレーニングができます。
わざわざ外に出ることもないので、移動の手間やストレスがありませんし、「雨で中止せざるを得ない」ということもありません。
導入のデメリット
一方、デメリットとして「場所を取る」という点が挙げられます。
フィットネス器具は大きく、そして重量のあるものが多いです。
使わないときにはしまっておくとしてもスペースが必要ですし、その都度出し入れするのはなかなか面倒なものです。
また、継続的に使用するならまだしも、使わなくなったときには邪魔でしかありません。捨てるにせよ売るにせよ、処分するのもまた手間です。
「いつでもできる」は結局やらない
メリットである「いつでも気軽にトレーニングできる」という点は、「いつでもできるから今はやらない」という思考に陥りがちです。
こうなってしまうと、いろいろと理由をつけてやらなくなってしまうパターンが多いです。
私がまさにそうでした。
フィットネス器具はなかなか値が張るものですから、三日坊主で終わるのはとてももったいないですよね。
では、どうするのがよいのか?
この点を解消するために、まずは器具を使わない、自重でできるトレーニングを行うことをお勧めします。または、近くにジムがある環境であれば、ジムを利用してみるのもよいと思います。
とにかく、自宅に器具を用意しない状態でトレーニングをする習慣をつけることを第一歩としてください。
その上で、
- 自分には継続できるモチベーションがある
- そのトレーニング方法は自分に合っていない
- 今のトレーニング方法を改良したい
と感じたときに、次の手として購入するかどうかを検討してはどうでしょうか。
それでもフィットネス器具が欲しいなら「ステッパー」
ここまでこの記事を読んで、それでも「運動がしたいからフィットネス器具が欲しい」という方には、やはりステッパーをお勧めします。
人気のステッパーはコレです!
お勧めする理由は、
- ①わずかなスペースでできる
- ②有酸素運動ができる
という、主に2つの理由があります。
①わずかなスペースでできる
先ほどデメリットとして「場所を取る」という点をあげましたが、ステッパーはものにもよりますが大体A3用紙1枚分くらいのスペースがあれば置くことができます。
立って足踏みをする器具なので、それほどスペースはいらないというわけです。
②有酸素運動ができる
有酸素運動とは、健康の情報サイト『MediPalette』によると、
筋肉を動かす際にエネルギー源として体内にある糖質や脂質と共に酸素が使われる運動のこと
引用:MediPalette
です。
また、同サイトでは有酸素運動の効果として次の7点を挙げています。
- ①体脂肪の減少
- ②持久力の向上
- ③脂質異常症の予防・改善
- ④高血圧の予防・改善
- ⑤高血糖の予防・改善
- ⑥高尿酸血症の予防・改善
- ⑦骨粗しょう症の予防
有酸素運動は、例えばウォーキング(歩行)やジョギング(走行)のような運動を想像してください。それを行うだけで、これだけの効果が期待できるというのです。
しかも、ステッパーを使えば、自宅に居ながらにして有酸素運動を行うことができるのです。手軽にこれだけの効果が得られるなら、やらない手はありません。
まとめ:購入はよく考えて!
フィットネス器具を実際に購入した経験から、まとめとして再度お伝えしたいことは、まずは器具を購入しないトレーニング方法を継続すること、それができてから購入を検討してほしいということです。
フィットネス器具は簡単に効果的にトレーニングできるのが魅力的に映りますが、手に入れて実際にやってみると「なんか違うな」と感じることも、人によってはあるでしょう。
買ったはいいけど結局使わなくなった、というのは本当にもったいないですからね。
この記事が、迷える人の助けになれば幸いです。
コメント
テレビ見ながらでも運動できるのはいいですよね。
僕は外をランニングしていて事故や怪我があるので、家の中だと事故、怪我はほぼないのでいいかもですね!
ステッパーはひざにやさしいので、ダイエットに最適!
たますけさん、ありがとうございます!
外出の手間を省けるということのほかに、事故や怪我を防げることも大きなメリットですね。テレビを見ながらダイエットになる、ステッパーは素晴らしい器具ですね!