- 他人の顔色をうかがい、他人の意見に振り回される。
- 自分の目標や人生の目的がわからない。
- 自分はなんてダメなんだろう…
そんなふうに、自分の人生に生きづらさを感じてはいませんか?
この生きづらさの正体、それは「自分はこうありたい」という姿(=自分軸)が確立していないことが要因かもしれません。
自分軸をしっかりと持って人生を送ることができれば、人生はもっと楽になります。
自分軸の作り方は、たったの3ステップです。
その方法を解説します。
他人軸と自分軸
まず、他人軸と自分軸について簡単に解説します。
他人軸
他人軸とは、行動基準が他人にある状態です。
たとえば、
- 顔色をうかがいながら意見を述べたり行動したりする
- 世間体や人の目を気にする
- 誰にも嫌われたくない八方美人
- 他人と比較して自分はどうかと考える
といった人が該当します。
自分軸
一方、自分軸とは自分の行動基準をしっかりと持っている状態です。
たとえば、
- 他人ではなく自分がどうしたいのかを考え、行動する
- 他人と比較しない
- 結果を他人のせいにしない
といった人が該当します。
自分軸でいるメリット
自分軸で生きる人は、他人の評価や期待に応えるのではなく、自分自身の価値観や目標に従って行動することができます。
このことがもたらす最大のメリットは、自分らしい人生を送ることができること、ひいては人生の満足度が向上するということです。
また、ストレスの多くを占める人間関係を改善する効果もあります。自分らしい人生を送ることで、「他人に合わせる」ことが減りますし、本当の自分を受け入れてくれる人との深いつながりができることが期待されます。
自分軸の作り方
どうすれば自分軸を作ることができるのでしょうか。
その手順を見ていきましょう。
①自分の価値観を棚卸する/自己分析
自分軸の形成に最も必要なことは、自分をよく理解する自己認識力を高めることです。
そのために、自分の価値観の棚卸をするところから始めましょう。
- 好きなこと、幸せを感じること
- 嫌いなこと、許せないと思ったこと
これらをリストアップし、それぞれについて「なぜ?」と問い詰めてみてください。こうすることによって、自分の価値観や行動・思考のパターンが見えてきます。
リストアップするのは紙でもなんでも構いませんが、見返せるものがよいでしょう。
下記に、例をお示しします。
ポイントは、必ず「行動基準」まで落とし込むことです。
行動基準とは、選択を迫られたときに何に基づいて判断するかを決めるものです。ここがあいまいになってしまうと、軸がぶれてしまうことにもなりかねません。
「好きなこと、幸せを感じること」「嫌いなこと、許せないと思ったこと」はなるべくたくさん挙げてみると、行動基準も見えてきやすいです。
②自分に自信を持つ/自己肯定感を高める
人目や相手がどう思うかが気になるという他人軸の人は、自分の考えや行動に対して自信がない、自己肯定感が低いといったことがネックになっている場合があります。
自分軸の形成において必要なことは、まず自分の考え方や行動に自信を持つことです。
どうしても難しいと思う人は、小さな成功体験を積み重ねるところから始めてみてください。最初から欲張ると、失敗したときに「やっぱり自分なんて・・・」という思考に陥ってしまう場合もあります。
まずはほんの少し頑張れば達成できそうな小さな目標を立て、クリアしていくという過程が大切です。そして、クリアしたら大いに自分を褒めてください。この積み重ねが、自己肯定感の強化につながります。
自己肯定感の高め方は下記の記事でも解説していますので、ご覧ください。
③自分の行動基準に従って行動する
ここまでできたら、いよいよ行動に移す時です。自己分析から得た行動基準を少しずつ実践してください。
少しずつで構いません。初めから多くのことをしようと思うと、精神的にも負荷がかかってしまうものです。自分の気持ちと相談して、少しずつできそうなことから実践するのがよいでしょう。
とは言え、これまで他人軸で生きてきた人にとってはとても勇気のいることです。初めの一歩が踏み出せないという人もいるでしょう。「おかしいと思われてしまうのでは?」とか「嫌われてしまうのでは?」などと思うかもしれません。
しかし、ここで思い出してほしいこと、頭の片隅に置いておいてほしいことは、万人に好かれることは不可能であるということです。どんな人であっても、嫌う人は多かれ少なかれいるということを認識してください。
例えば、SNSで人気のインフルエンサーでさえ、必ず「アンチ」と呼ばれる人がついているではありませんか。
また、たとえ嫌われたとしても、一方で自分軸で自分らしく生きているあなたに惹かれる人も必ず現れます。そのような人と付き合う方が、自分を偽らずありのままの自分でいられることから、結果的に精神的な負担も少なく過ごすことができるようになります。
注意しなければならないこと
自分の意見を何が何でも押し通すことは、自分軸があるというよりはわがまま、自己中心的と捉えられるかもしれません。
本当に自分軸のある人は、相手にも自分軸があることを理解しているので、むやみに相手を否定することはありません。
自分を理解すると同時に、相手を慮ることも必要になってきます。
まとめ:自分軸で自分らしい人生を歩もう
今回は自分軸の作り方について解説しました。
「自分軸」という概念は、自分の人生に生きづらさを感じている人、人生の満足度を向上させたいと考えている人にぜひ実践してもらいたい考え方です。
他人との比較や外部の期待に囚われず、自分自身を尊重し、自己表現と自己実現を追求することが、より豊かな人生へのカギとなります。
さあ、あなたも自分軸をしっかりと持って、素敵な人生の一歩を踏み出しましょう!
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